4か月前の展覧会の見聞録 ◎没後20年展 三原順復活祭◎ 2015年2月23日
行けるときに行こう、無理しない範囲で可能な限り行こう第3弾。（第1弾はマーガ展、第2弾は京都青池展）明治大学 米沢嘉博記念図書館で開催されていた「～没後20年展～ 三原順 復活祭」の記録。
東京は遠い。時間もお金も京都行きより倍近くかかる。行けるとしても1回。資金もだけど時間の都合も。そこで「行くなら第1期！」と決め、グレアムと「はみだしっ子」特集に照準を合わせて計画を立て、2月23日に決行。
詳しい経緯や周辺の話は3月17日の三原順復活祭の経済効果を、2月23日当日の呟きは2015-02-23 今日のぶつぶつ fromTwitterを参照してください。
展示内容は実はあまり覚えてない。数多の三原フリークの人なら確実に記憶に留め、感想を書くときなどスラスラと出てくるんだろうけど、私には無理だった。それほど、というか。まったく、というか。人生には影響を受けてなさそうな奴が偉そうに語れないし、語っちゃいけないとも思う。何に引きつけられたんだろう？ 基本、キャラ萌えシチュ萌えな奴が難解ながらも毎回楽しみにして、全プレに応募してグッズ集めたり。
難解な上、シリーズ途中からの読み始め。それでも、よくわからないなりに好きで読んでいた。「別冊花とゆめ」が創刊されて、グレアム、アンジー、サーニン、マックスと順番に特集が組まれて、それぞれの過去がわかったときは、やはり子供心に衝撃的だった。今でこそ「虐待」はよく知られる行為、言葉となってしまったけれど、昔はまだ珍しい部類だった。ひどい親よりも、自分を本当に大切にしてくれる誰かを探しての、子供だけの生活というのが「実際に出来るの？」と疑問もあったが、挫折することなく「はみだしっ子」を最後まで追いかけた。
その後の作品は、すみません、追いかけきれませんでした。だから実質、私の三原作品体験は「はみだしっ子」とその前の「ルーとソロモン」を少し、そして読み切りのいくつかってところです。
あれ？ ちょっと脱線(^_^;) 原画はもちろんのことだけどグッズ類展示も種類が豊富で、雑誌の付録や全プレだけでなく三原さんが参考資料にしただろう書籍や好きな曲のレコード、創作ノートや作画の愛用品、果ては切り抜いた後のスクリーントーンなども並び、なんかもう「三原順の総て」っていう感じ？ 人としては、もうこの世に存在しないけど、周りにあった物で存在を再現した、再構成したみたいな？ そんな展示会だったと思う。
MangaStyleさんに3月16日付でイベントルポが上がってます。→今どうして三原順なのか 「没後20年展 三原順復活祭」に見る彼女の思索の深さ ファンの熱 ほーっと心の中で溜息をしながら観てた時に係の人に取材の申し込みしてた男性がいて、その人が書いた記事なのかまた別の人の手によるものなのか、私にはわかるはずもないけど、この記事の画像がまさしく1期グレアムとはみだしっ子の展示内容で、見つけたときは歓喜したっ！ そうそう、こんな展示だったよね。
物販がない代わりに無料。と開催に関わったヤマダトモコさん（@yamatomo413）がずっと前にツイートされてましたが、図録がないのが非常に残念な点。会期を分けてたくさんの貴重な原画やグッズを展示するのに、詳しい解説など残しておきたいのに、それが叶わない。目に焼き付けられれば良いけど、私じゃ無理……と思っていたら、図録代わりになる書籍が発売されてます。河出書房新社から4月に発売された総特集 三原順 少女マンガ界のはみだしっ子がそれです。三原さん縁の人たちのインタビューや対談など、それに没後から「三原作品を絶やさないために」精力的に活動してきた人たちの活動記録（展示会では壁に貼ってあった横長の記録）も載ってます！
1Fで展示を見て2Fで雑誌を見て、帰りにもう一度1Fに入って（心の中で）別れを告げて、また少し道に迷いながらJR御茶ノ水駅へ。今度こそ「二度と来ることはないだろう」と思うけれど、今後の展示内容によっては、また道に迷いながら行ってしまうのかも、ね。
そういえば、私ずっとグレアムファンだけど、期間中に関連ツイート垣間見てて、ふと思い出したことがあった。中1の時の美術の授業。なんのテーマかは忘れたけどポスター描きの課題があったとき、アンジーを描いたの思い出した。おぼろげな記憶から、たぶん「階段のむこうには…」ラストのあたり、エイダに別れを告げて4人が去っていく。駆ける姿の4人のうちアンジーは両手を上げてジャンプしているようにも見える一コマ。このアンジーを元にして「バストアップの両手上げ左向き顔のアンジー」を描いた記憶が……(^_^;)
なんかもう、とりとめのないような雑文に（いやそれでなくても駄文ばかりで）なってしまったですね。見聞録になってないような……(^_^;)