旧ブログで書いたものを再アップ。基本は投稿時のままで、段落分割やルビ振りやリンク修正をしました。［］内は補足。下部に再アップ追記あり。
『青春はラブ♥40』せがわ真子作画／神保史郎原作（秋田書店月刊プリンセス連載）2015年9月9日 水曜日
ちょっとしたきっかけで懐古モード炸裂！ しかもタイミングよくヤフオクに出てる→ポチる→ライバルいなくて楽々落札→届く、読む、きゃ～！とテンション上がって→今ここ、という具合。以下ネタバレを含みますので…
［独身時代にいろいろ買い込んだ漫画本の中で］この作品も結婚後に実家に置きっぱなしにしていて処分されてしまった一つ。無ければ無いで過ぎてきたけどTwitterで、せがわ真子さん（@MacoSegawa）のアカウント見つけてフォロー、定期的にアップされていくカラー原画を見ているうちに「あ！ これラブ40の！」と魅入り、思わず＠リプライを送ってしまい嬉しくもお返事いただいちゃったのですよ！ それでヤフオク…という展開。
良い意味で古き良き時代の少女漫画。ドジッ娘で勉強もだけど運動が大の苦手で、体育の先生が嘆くほどの運動音痴。でも一途でお人好しでお節介な中学生、水村美々ちゃんが主人公。テニス部所属の1学年上の先輩、榊原良くんに片思い中。入部しようにも運動音痴から諦めていたところ、思わぬアクシデントで晴れてテニス部員！ってところから話が始まる。
憧れの良くんとは時々話すけど、思いを告白するまでは道遠く。それでも話す度に良の人柄に触れ益々思いはつのっていく。せっかく混合ダブルス選手に良と一緒に選ばれても、同じ途中入部の響江利子の家庭の事情を知ってしまい、苦肉の策で江利子に選手の座を渡してしまったり。バイク乗りの不良日下卓平と良の溝を埋めるためのお節介。テニス部後輩速見玲奈の酷い仕打ちに怒ることもなく心配しちゃうお人好し。長兄の恋のキューピッドやったら実は良の失恋に繋がって……といった感じの全2巻、10話からなるお話。
10話であって全10話じゃないところに注目！ 2話分がコミックス未収録なのよ！ 連載は12回だったのよ！ 自分でコミックス買った当時も「なんでこの話とあの話、入ってないのー？」と不満だった。
推測では2冊に収めるために削られた、と思ってる。収録に関して、またその他のせがわさん作品に関してはファンサイト「せがわ真子先生の作品リスト」を参照してくださいな。
良い意味で古き良き時代の少女漫画と書いたけど、これも良い意味で「人間関係がご近所」だなって。登場人物の中で関係性が完結してるというか。
美々の亡き母の友人がオーナーやってる手芸店。常連に江利子。オーナーの友人の息子が良。共に美々が知らなかっただけで顔なじみ。途中まで江利子は良に…と思いきや実は家庭教師をやってもらっている良の兄にラブ。長兄一也の元思い人奈都子と今思い人雪枝は双子の姉妹で良のいとこ。それと速見玲奈は良の親友、文芸部の部長真山貢、という具合。
都合よすぎと思えても人間関係がコンパクトにまとまっててわかりやすい。
たくさんのドジや勘違いやお人好しお節介を積み上げて、最後には……な展開にワクワク、ドキドキ、キュンッで、心が温かくなる作品。大好き！
2015年9月現在「マンガ図書館Ｚ」で、せがわさん作品の無料公開および有料PDF販売がされていますが、この「青春はラブ♥40」は原作付きなので、せがわさんの一存では公開できないのか［マンガ図書館Ｚでは］「公開未定」とのことです。［←Twitterリプで］（だからオクに走ってしまった）
いつか権利関連などクリアできて公開されることを祈ると共に、その時は未収録の2話分［1976年7月号、9月号掲載分］も公開されることを願っています！
［再アップ追記］2025年6月現在、やはりマンガ図書館Ｚでの『青春はラブ♥40』の公開は実現していません。原作者神保史郎さんは1994年6月に鬼籍に入られています。30年ほど前ですね。連絡とか手続きとか難しいのかなぁ。せがわさんご自身も70歳を迎えられてるのね。せがわ真子 – Wikipediaいつか叶う日は……